2009年6月25日

百貨店OB採用で弁償額半減

まるとみクリーニング、ウエルクリーニングを展開する丸富株式会社(本社大阪市西淀川区、田村義昭社長)は大手百貨店に長年勤務していた人をお客様相談室の室長にしました。日経ネット関西版の「大企業OBが中小で成果」という記事の中で紹介されています。
http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/news000416.html

中小企業基盤整備機構が進める「新現役チャレンジ支援事業」は、商工会議所など各府県に配置した地域事務局が企業OBのシニアの登録者を募集し、企業側が求める人材を紹介するというもの。現役世代の人材確保が難しい中小・ベンチャーには、高度な知識やノウハウを持つシニア世代が貴重な戦力となっているそうです。

丸富株式会社では昨年、大手百貨店に33年間勤務した谷巌夫氏を採用、新たに設けた「お客様相談室」の室長としました。田村義昭社長が顧客からのクレーム対策専任の責任者を求めて、大阪商工会議所に相談したところ、紳士衣料などの仕入れ業務を長く経験した谷氏を紹介されました。
繊維や染料、縫製の具合など衣料の特性に熟知する谷氏は「海外で購入した衣料は、日本の製造基準と違い、正しくクリーニングしても色あせすることもある」と指摘。日本語の表示がない衣料の依頼を断るなどした結果、今年2月から4月の顧客への弁償額が前年同時期の半分に減ったそうです。